MOA美術館は、日本美術を中心とした展示活動と共に茶の湯や芸能、和食などに取り組み、日本文化の継承と発展に努めています。
2017年に世界的に活躍する現代美術作家・杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏のデザインにより、現代的な建築意匠の美術館に生まれ変わりました。
Event
MOA美術館は、日本美術を中心とした展示活動と共に茶の湯や芸能、和食などに取り組み、日本文化の継承と発展に努めています。
2017年に世界的に活躍する現代美術作家・杉本博司氏と建築家・榊田倫之氏のデザインにより、現代的な建築意匠の美術館に生まれ変わりました。
日時 | 2020年12月4日(金)16:00~20:00 |
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会場 | MOA美術館(静岡県熱海市桃山町26-2)開館時間 9:30~ |
プログラム | [ トーク ] - 室瀬 和美 氏<漆芸家、重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)> - 鎧塚 俊彦 氏<Toshi Yoroizukaオーナーシェフ> ※トークイベントのみの参加申し込みも承っております。
ゲスト - 中田 英寿 氏<JAPAN CRAFT SAKE COMPANY 代表> ファシリテーター - 内田 篤呉 氏<MOA美術館館長> [ 工芸作品展示・鑑賞会 ] 日本工芸会会員作家17名による作品展示・鑑賞会 [食事会] 鎧塚俊彦氏によるフレンチと、「花の茶屋」料理長による和食の合作フルコース料理を、厳選した日本酒と共にお召し上がりいただきます。 |
参加費 | おひとり様 30,000円(税込み) [ 料金に含まれるもの ] (1) 食事代(コース料理) (2) 飲料代(食事中の日本酒、ソフトドリンク) (3) MOA美術館・入館料 ※本イベント参加者は、当日開館時間よりMOA美術館に入館できます |
工芸作品展示・鑑賞会について | - 展示品の販売を行います。 - ご購入いただいた作品は、別途郵送にてお送りすることも可能です。 |
漆芸家、重要無形文化財「蒔絵」保持者。 東京藝術大学大学院(漆芸専攻)修了。日本伝統工芸展にて東京都知事賞など受賞多数。2008年、重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)に認定。同年、紫綬褒章受章。現在、公益社団法人日本工芸会の副理事長を務める。作品は文化庁、東京藝術大学、ヴィクトリア&アルバート博物館、メトロポリタン美術館、大英博物館などに収蔵。創作活動と共に文化財保存活動も行い、漆の美や素晴らしさを伝えるべく、国内外への出展、講演活動も積極的に行っている。
Toshi Yoroizukaオーナーシェフ。 関西のホテルで修業後渡欧し8年間修行。2004年 東京・恵比寿「Toshi Yoroizuka」をはじめとして六本木・東京ミッドタウン、杉並、小田原に店舗を展開。素材づくりを重視し、2010年にエクアドルに「Toshi Yoroizuka Cacao Farm Ecuador」開設し畑からのカカオづくりに着手、小田原には2000坪の農園とレストランを併設。 2016年には東京・京橋に旗艦店「Toshi Yoroizuka TOKYO」をオープン。2018年12月に創業の地、恵比寿店をショコラティエ「Yoroizuka EC」に、2019年「Atelier Yoroizuka」「Toshi Yoroizuka Mid Town」をリニューアル。農業に関する積極的な姿勢をもってより良き菓子づくりに奔走中。
ゲスト
1977年生まれ。山梨県出身。2006 年、29 歳でプロサッカー選手を引退。2009年4月から、全国 47都道府県をめぐる旅をスタート。この旅をきっかけに日本文化に可能性を強く感じたことから、日本文化を発信する事業を多数手がけ、2015年には、「株式会社 JAPAN CRAFT SAKE COMPANY」を設立。全国を旅して出会った人・モノ・コトを公式 WEB メディア「に・ほ・ん・も・の」で紹介しているほか、多言語での書籍の出版、全国の優れた生産者を紹介するラジオ番組「VOICES FROM NIHONMONO」(毎週土曜 22:00~)のナビゲータを務めるほか、全国の逸品を取り扱う「NIHONMONO SHOP」を展開。2020年4月には立教大学の客員教授に就任、「伝統産業とマーケティング」を担当する。日本の伝統文化や食・人に注目し、その魅力を伝えるために、幅広い活動を行っている。
昭和27年(1952)、東京都生まれ。慶應義塾大学卒。美学博士。専門は日本美術史。現在、MOA美術館・箱根美術館館長。九州大学客員教授及びお茶の水女子大学大学院、慶應義塾大学、東京藝術大学、武蔵野美術大学、沖縄県立芸術大学の非常勤講師を務め、文部科学省文化審議会、世界文化遺産・無形文化財遺産などの各種委員を歴任。おもな著書に『塗物茶器の研究』『硯箱の美 蒔絵の精華』(いずれも淡交社)、『光琳蒔絵の研究』(中央公論美術出版)、編著に『光琳ART 光琳と現代美術』(角川学芸出版)などがある。
※作品画像は一部参考作品です。
色絵吹墨墨はじき雪文ぐい呑
1962 | 佐賀県有田町に生まれる |
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1985 | 武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科(金工専攻)卒業 佐賀県美術展 知事賞受賞 |
1998 | 日本伝統工芸展 工芸会会長賞受賞、佐賀銀行文化財団新人賞受賞 佐賀新聞文化賞奨励賞受賞 |
2004 | 日本伝統工芸展 東京都知事賞受賞 |
2008 | MOA岡田茂吉賞 工芸部門 優秀賞受賞(MOA美術館) |
2012 | 日本陶磁協会賞を受賞、佐賀新聞文化賞受賞 |
2014 | 重要無形文化財「色絵磁器」の保持者(人間国宝)に認定 |
銀製ぐい呑
1937 | 山形県新庄市に生まれる |
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1957 | 笠原宗峰氏に鍛金弟子入り |
1984 | 伝統工芸日本金工展文化庁長官賞受賞(以後2回) |
1989 | 日本伝統工芸展高松宮記念賞受賞 伝統工芸新作展三越賞受賞 |
1995 | 重要無形文化財「鍛金」の保持者(人間国宝)に認定 |
漆椀ちょもらんま二つ組
1950 | 東京都に生まれる |
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1973 | 安宅賞受賞 |
1976 | 東京芸術大学大学院終了 同修了制作大学買い上げ |
1985 | 第32回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞受賞 |
2000 | 第47回日本伝統工芸展東京都知事賞受賞 |
2002 | 第49回日本伝統工芸展日本工芸会奨励賞受賞 |
2007 | 日本文化藝術振興賞受賞 |
2008 | 重要無形文化財「蒔絵」保持者(人間国宝)認定 |
※作品画像は一部参考作品です。
8年越しの研究による―流加彩―の作品は、低下度釉薬を高火度で焼成することで器面上を釉が溶けて流れ、混ざり合う色彩の作り出す自然なコンポジションがやきものならではの表現となり、見所です。唐三彩からの影響で黄色と緑色を好んで使っています。いにしえに想いを馳せていただければ幸いです。
色絵流加彩ぐい呑み
色絵流加彩ぐい呑み
江戸切子・薩摩切子として日本に誕生した和製ギヤマン、職人たちより更に繊細な技として現代に受け継がれてきました。先人が磨いてきた技術をもとに、光の反射や映り込みと言ったガラス特有の魅力を活かしたおもてなしの器作りを心掛けています。
酒杯
酒盃
常滑特有の朱泥土を使用して還元焼成の一つである燻し焼成にてオリジナルの釉彩(あけぼの彩)で吹付により色々な文様にて宇宙のイメージ等を表現し、カタチには自然からの力強さを感じたカタチを取り入れ、全体のバランスを考え作陶しています。
窯変面取火襷ぐい呑
あけぼの彩ぐい呑
風光明媚な自然に恵まれた伊豆で、心惹かれる生き物たちと出会い、そこから生まれる感動の笑みを少しでも表現出来ればと日々作陶しております。染付は青と白のシンプルな世界ではありますが、そこから私が感じた笑みを想像して頂ければ幸いです。
酒盃「ざくろと四十雀」
酒盃「鯨」
食器に関しては、日本の四季の変化に応じて、いろんな料理を盛ることを考え、大きさ・重なり・使い勝手を考えて、食卓が楽しくなるような器作りを心掛けています。作品に関しては、自然から私が感じた感動を私の心象風景として、作品に表現しています。
松文ぐい呑み
象嵌釉彩樹林文ぐい呑み
人が作る形の根源は自分が今まで経験し、目にした物である。「糸を縒るように点が線となり線が面となり立体を構築していく」という造形思想と私の根源が結びつき、新たな物への創造が動き出した。
ぐい呑み
ぐい呑み
私の使用している釉薬は織部釉ですが、織部と云う範疇にとらわれない、いままでに無かった緑色のやきものを作りたいとの思いから緑釉と名付けています。それでいて力強い、存在感のある作品を作りたい、そう思いながら制作しています。
緑釉酒呑
緑釉酒呑
お酒を通して食事と会話に華を添え欠かすことのできない酒器。素地は欅の轆轤造りで、下地を付け整形し、朱塗りで端反りの馬上杯です。愛用していただけることを願って製作いたしました。
朱漆酒器
刻苧高盛漆螺鈿蒔絵合子
光があるところに影があり、影のあるところに光があります。光のない影はなく、また影のない光はありません。いま世界は暗闇の中にありますが、この 先に明るい未来が来ることを願っています。ロクロ成形の後、彩泥を施し線刻した溝にさらに土を埋め込む「彩陶象嵌」と いう技法に 加え、表面の質感差や色のコントラスト、2種類の曲線を使った形、といった構成要素の対比によって「光と影」を表現しました。
象嵌漆黒彩酒盃
彩陶象嵌鉢「夜の海」
陶芸の世界に入って50年になりますが、基本的には自分なりの装飾観でウツワを作り続けています。モットーとしている「明るく 楽しく 美しく」という3つの言葉を作品から感じてもらえればいいのですが・・・
色絵酒器
色絵酒器
私の作品は、「練上」という技法によります。色を付けた陶土を多数用意し、薄くスライスして重ねたり変形させて文様を作り、組み合わせて器の形に作り上げます。「練上」技法の特性を生かした作品を作りたいと思っています。
椋灰釉練上酒吞
椋灰釉練上酒吞
ある時に観た梅の花。一輪一輪すごく楽しげに咲いていました。僕の心の中では幹も枝も消え、可愛らしい笑顔の花ばかりが咲きこぼれ・・・その様子をと表現してみました。その楽しげな雰囲気で一杯を・・・と。
花赤絵ぐい呑
花文ぐい呑「梅」
「光の呼吸シリーズ」は、透過性の高い磁器土を素材とした作品です。器の内側と外側を光が行き来するように、同じ時代に集う方々の心が、通い合う事を願って制作しています。「光の呼吸」作品に宿る光が皆様にとって希望の光であります様に。
デミタスカップ&ソーサー
平盃
粉青瓷は不透明な薄い青色を意味します。土には、磁器土と土物の陶器土があり、私がやっている青磁は土物ですので、瓷(次に瓦と書く)ですが、磁器土の青磁となると磁となります。青磁の魅力は何と言っても釉色にあります。青磁が持つ柔らかい光沢と潤い、深みのある発色は、釉層の厚みからくるもので、水の浅瀬と深瀬では水の色が違うように、青磁の色も釉薬の厚みから生まれます。また、焼成後に土と釉薬の収取率の違いから生じる貫入と呼ばれる釉層のひび割れは、釉中の気泡と相俟って複雑な輝きと、釉薬に深みと潤いを持たせるのも青磁の魅力の1つです
粉青瓷茶垸
粉青瓷輪花鉢